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どうしてセックスレスになったんだっけ…【30代40代のリアルな実態】

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どうしてセックスレスになったんだっけ…【30代40代のリアルな実態】

 

日本の夫婦の半数以上がセックスレスだといわれているが、実際には何がきっかけで今に至っているのだろう。「気づいたらセックスレスになっていた」多くの女性たちがそう言うが、思い起こしてみればきっかけはあるはず。いくつかの声を拾ってみた。

この記事の監修者

セックスレスになるきっかけの多くは出産と子育て


「子どもができたとき、夫が妊娠中は怖くてできないと言い出して。さらに立ち会い出産をしたのが衝撃だったらしく、それきりセックスレスに。結婚して8年、そのうち7年半くらいセックスレスです」
(37歳)

「深夜、子どもに授乳しているときにいきなり夫に襲われたことがある。『今はイヤ』とはねのけてしまったのが夫にはショックだったみたい。それきり夫から誘ってこなくなりました」
(36歳)

「小さな子を3人抱えて家事育児に必死な時代、夫はまったく思いやりがなかった。私が髪振り乱して毎日がんばっているのに夫は浮気していたし。信頼関係が崩れたらセックスなんてできません。レス歴10年です」
(44歳)

セックスレスになるきっかけは、やはり出産、子育てと深く絡んでいることが多い。子どもが小さいと、多くの母親たちは心身ともに疲れきっている。夫は帰宅が遅くて育児に関われない。いや、本当は時間をやりくりして関わることができることもあるだろうし、少なくとも妻への思いやりを示すことはできるはず。だが、多くの家庭は「母と子どもたち」のものとなり、夫は次第に「自分の居場所がない」と思うようになる。居場所をなくしたのは自分かもしれないのに……。

気づいた時にはセックスレスになっていた


食欲や睡眠欲と違って、性欲は満たされなくてもそう簡単に体を壊すことはない。だからどうしても優先順位が下がってしまう。

日本の住宅事情も関係している。すぐとなりの部屋で子どもが寝ているのに、あるいはとなりの部屋で義父母がいるのに、夫婦がセックスをするのはむずかしい。

たとえセックスがなくても、ふたりの会話が楽しくて、出かけるときにはキスをするなどスキンシップがあり、それでふたりとも満足しているなら問題はない。セックスレスで夫婦の関係が悪化するのは、一方がしたくないと思い、もう一方がしたいと思っているからだ。

愛情確認をしたい時期もあったけれど…
結婚して15年、中学生と小学生の子がいるマサヨさん(仮名=45歳)は、結婚期間の半分はレスだという。

「何かきっかけがあったというよりは、お互いに忙しくてなんとなくしなくなったんです。気づいたら数年たっていて、今さらしたいとは言えなくなっていた」

こういうレス夫婦は非常に多い。結婚生活は「日常」そのものなので、夫婦の間にセックスがあろうとなかろうと時間は過ぎていく。

「夫とは仲が悪いわけでもないんです。特に会話が弾むわけではないけど、ごく普通に話すし、ケンカもしません。お互いに相手に期待しなくなかったからもしれないけど」

もともとセックスが好きというわけでもなかったので、それですんでいた。ところが40歳になったころ、マサヨさんは自分の性欲が高まっているのを自覚したことがある。

「なんだったんでしょうね、あれは。1年間くらいですが、今日こそ夫のベッドに忍び込もうと毎日のように思っていました。でも夫も『したいそぶり』を見せるわけでもなかったし、私自身も夫と今さらしてもしかたがないという気がして、結局、夫とは復活しませんでした。その代わり、自分でするようになりましたが」

夫のセックスに興ざめするより、自分でしたほがずっと満足できると彼女は笑った。ただ、80歳まで生きるとしたら、あと35年もある。

「今でもたまに、これでいいのか、私は本当はセックスしたい気持ちがあるのに、それを隠して生きていくのかと自分に問うことがあります。これからもずっと誰にも求められない人生を送るんだろうかと思うと、ときどきとても怖くなるんです」

セックスレスは、このように生きていく上での不安を呼び起こすことにもなり得る。

セックスだけアウトソーシングでもいいのでは?

かつて、セックスレスに関しては「夫がしてくれない」と訴える妻が多かった。だが、今では妻側も「夫とだけはしたくない」と言うようになっている。結婚前の恋愛が自由になり、女性の社会進出が進んで、女性も結婚と恋愛とセックスを分けて考えるような傾向がある。

「家庭にセックスは持ち込まない」

そう断言するのはカオリさん(38歳)だ。結婚して9年、8歳と5歳の子を共働きで育てている。夫とは協力しあわないと日常が進んでいかない。

「夫のことは信頼しているし、生活していく上ではいいパートナーだと思っています。だけど友情や同士的な結びつきが強すぎて、男として見られなくなってしまった。夫のほうもそうだと思います。下の子が産まれてから夫とセックスした記憶がないんですよね」

3年前、独身時代につきあっていた元カレと復活してしまった。元カレも結婚している。セックスフレンドというわけではなく、友情セックスができる相手だと彼女は笑った。

「元カレとは日常がともなわない、素の男と女でいられるんですよ。だからときどき会って、しゃべってエッチして、という関係。スポーツ感覚かもしれない。夫とだったら疲れてその気になれないけど、元カレとはその気で会うことが多いですね。元カレとセックスすると、自分の中の『オンナ度』が上がるんです。そうすると、家では母と妻でいられる。家庭生活にオンナは必要ないような気がします」

外でセックスするようになってから、家庭内は平穏だそう。

「結果論なんですが、私がセックスを外注していることで家庭内がうまくいっているような気がしてならないんです。夫婦関係にセックスを持ち込むと、なんだかめんどうな雰囲気になりますから」

本気とも冗談ともつかない口調でカオリさんはそう言う。だが、善悪は別として実際、こういう女性が増えているのも事実。

女性たちの「セックス」への考え方が激変しているのかもしれない。

 

 

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