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家庭内別居とは?子どもへの影響や夫婦の心理状態を解説【3,000人アンケート調査】
離婚でもなく別居でもない、そんな夫婦の形として家庭内別居があります。
すでに夫婦としては破綻していても、離婚せずに家庭内別居を選ぶのにはそれぞれ複雑な事情があります。
この記事では…
- 家庭内別居ってどんな状態?
- 家庭内別居から再構築できる?
- 家庭内別居で決めるべきルールって?
など、家庭内別居に関する情報をまとめました。
また、今回e-venz編集部では家庭内別居に関する大規模なアンケート調査を実施。既婚男女3,000人に、家庭内別居経験の有無や家庭内別居に至った理由などを聞いたので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
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ノマドマーケティング株式会社 代表取締役。
2009年 イベントプラットフォーム事業としてe-venzを開設。
2014年 時間や場所にとらわれないノマドワーカーの先駆者として、ノマドマーケティング株式会社を設立。
目次
家庭内別居とは
家庭内別居とは、夫婦が離婚をせず家庭の中で別居をしているかのように生活することです。
夫婦関係は破綻しているものの、子どもへの影響や経済的負担などを理由に、離婚ではなく一緒に暮らすことを選ぶことをいいます。同じ屋根の下で暮らしているものの、「夫婦」として生活するわけではなく、会話がない・食事を一緒に取らない・一緒に出かけないなどの状態になっています。
また、家庭内別居には法律上の明確な定義があるわけではありません。
家庭内別居と仮面夫婦の違い
家庭内別居と似ているのが「仮面夫婦」です。
どちらも夫婦関係は悪い状態ですが、世間体を気にして人前で仲の良い夫婦を演じるのが仮面夫婦です。たとえば、帰省や子どもに関する行事があるときは一緒に出かけ、会話やスキンシップをします。しかし、家に帰ると一転、会話がなくなり業務的なやり取りのみとなります。
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家庭内別居と別居婚の違い
もう一つ、家庭内別居とよく混同されるのが「別居婚」です。
別居婚は夫婦がお互いの意思で別の場所に住み、夫婦関係を続けることをいいます。関係が悪化したために別居をするのではなく、仕事や趣味に打ち込みたい・結婚しても地元に残りたい・お互いの自由を確保したいなどの理由によるものです。
したがって、夫婦関係が破綻している家庭内別居と違い、別居婚は夫婦関係が良好な状態で行うものと言えます。
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家庭内別居のメリット
完全別居、離婚という選択肢もある中で家庭内別居を選ぶ人が少なくないのは、メリットがあるからです。
家庭内別居にはどのようなメリットがあるのかを解説します。
経済的負担が少ない
家庭内別居は完全別居・離婚に比べて、経済的な負担が少ないというメリットがあります。
完全別居をする場合、新たに住むところを借りなければなりません。光熱費も2倍になり、場合によっては保険料などの支払いが増えることも。どちらかの実家に帰る場合でも、家賃を入れたり生活費がかかったりします。
離婚をする場合、財産分与や養育費の支払いなどによって少なからず金銭面の負担が発生します。離婚に至る原因を作った、いわゆる有責配偶者側には場合により慰謝料の支払いも発生するかもしれません。
これらに比べると、家庭内別居によって同居していれば新たな家賃や光熱費などがかからず、経済的負担を最小限にできます。
世間体を気にしなくていい
家庭内別居なら家を出ていく必要はなく、周囲の人に「家を出て行った」「離婚寸前らしい」など、噂されることはありません。
完全別居や離婚をする場合、引っ越し業者を呼んで荷物を運び出したり、家を出て行ったことで近所の人と会わなくなったりするため、自ら報告しなくても気づかれます。
一方、家庭内別居は同じ家に住み続けるため、離婚を疑われることもなく、出て行ったと噂される心配もないでしょう。世間体が気になる場合、婚姻関係を続けられる家庭内別居は大きなメリットと言えます。
離婚などの手続きが不要
完全別居、離婚をする際にはさまざまな手続きが必要になりますが、家庭内別居なら特に手続きは必要ありません。
完全別居の場合、住民票を異動させたり郵便物を転送させたりするなどの手続きが必要です。
離婚する場合、離婚届を提出するだけでなく健康保険や年金、印鑑証明、住民票、さまざまな名義変更をしなければいけません。子どもがいれば児童手当や名字変更の手続きなども必要です。
旧姓に戻す側、子どもの親権者は特に多くの手続きをしなければいけません。時間も手間もかかるうえ、各種手続きには期限があるため急ぐ必要があります。
このように、その後の生活を心配する暇もなくなるのが離婚です。家庭内別居ならこれらの面倒な手続きをしなくて済み、大きなメリットと言えるでしょう。
家庭内別居のデメリット
次に、家庭内別居のデメリットを3つ解説します。
メリットもありますが、やはりデメリットも多いのが家庭内別居です。特に、子どもがいる家庭では家庭内別居をするかどうか、夫婦関係の再構築を選ぶかどうかは慎重に決めなければなりません。
ストレスが溜まる
家庭内別居をしていると、ストレスが溜まります。
どれだけ相手と顔を合わせないようにしても、同じ家で暮らしている以上、そうはいきません。お互いの生活音が気になったり、子どもへの影響を考えて最低限の挨拶だけはしたりするなど、小さなストレスが積み重なっていきます。
イライラした状態が続くと心身ともに悪影響を及ぼすこともあるでしょう。体調を崩したり、子どもに八つ当たりしてしまったりする可能性もあります。
子どもへの悪影響
別居や離婚をせずとも、子どもへの悪影響ははかり知れません。
両親が一緒に暮らしているのに口をきかない、一緒に食事をとらない、休日にバラバラの行動をとるなど、他の家と違う点に「なぜ?」と疑問を抱きます。そのうち、ギクシャクした空気に耐えられなくなる可能性も。
家庭内別居の期限を、子どもの成人や進学に設定する家庭は少なくありませんが、それまでの期間に子どもがつらい思いをすることを頭に入れておかなければいけません。
夫婦関係の修復が難しい
いったん家庭内別居を始めると、その後の夫婦関係を修復するのが難しくなります。
お互いに声をかけるきっかけを見失い、ズルズルと何年も家庭内別居状態が続くことも。しびれを切らして相手が声をかけてきたときには、離婚届を突き付けられるというケースもあります。
夫婦関係の再構築を目指すために、あえて家庭内別居によって距離を置く人も少なくありません。しかし、その場合は期限を決める、話し合いの場を持つなど前向きな方法を取ります。喧嘩の延長線上で家庭内別居を始めると、そのまま心の距離も遠ざかってしまう可能性が高いでしょう。
家庭内別居が始まるきっかけ
家庭内別居はなぜ始まってしまうのでしょうか。
今、家庭内別居状態になりそうという雰囲気を家の中で感じている人は、家庭内別居が始まるさまざまな「きっかけ」を知り、改善に役立ててみてください。
①生活リズムのずれ
生活リズムのずれで顔を合わせなくなり、そのまま家庭内別居状態に突入することがあります。
喧嘩や大きなトラブルはなくても、すれ違いの生活が続くとどんどん愛情も薄れていきます。仕事で帰宅が遅くなるのは仕方ないことでも、LINEやメールでこまめに連絡を取り合うなど、コミュニケーションを意識しなければ気持ちが離れてしまうでしょう。
そのまま家庭内別居状態になったとき、特に思い当たることがなくても、後になって「何も手伝ってくれなかった」と言われるかもしれません。
②夫婦喧嘩が増えた
もっとも多いのが、夫婦喧嘩が増えたことによる家庭内別居です。
まったくの他人が家族になるためには、お互いの考え方やそれまで当たり前だと思っていたルールなどをすり合わせる必要があります。しかし、どうしても譲れない点は誰にでもあるもの。特に、子どもに関することは大きく揉めやすいと言えるでしょう。
子どもの受験や進学、習い事など、さまざまなタイミングで夫婦の意見が食い違い、喧嘩になることも。時にはお互いに意見を曲げず、口をきかない冷戦期間になる場合もあるでしょう。
しかし、そのまま分かり合えなかったり話し合いに応じなかったりすると、「この先一緒にやっていけないかもしれない」と思い始めます。その結果、家庭内別居という段階に。
③モラハラ
無視をする、人格否定をする、ネチネチと責め続けるなどの精神的虐待を「モラルハラスメント(モラハラ)」と言います。
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夫婦間でのモラハラが原因で、家庭内別居に至るという人は決して少なくありません。顔を合わせると何かしら文句をつけられる、相手の意見を聞かないなど話し合いにならない、そんな状態が続くために相手を避けて生活するようになります。
また、モラハラをする側が自ら相手を無視し、そのまま家庭内別居になることも。いつもなら無視していれば相手が謝ってくるものの、我慢の限界を超えた相手が謝らない。「いつもと違う」ことにうろたえ、自分から声をかけるなど行動できずに家庭内別居状態が続くというケースもあります。
「夫と家庭内別居をしています。
口を利かず、食事も別。リビングダイニングの利用はずらします。
原因は夫がモラハラで、少し話すと威圧的な口調で私のメンタルがもたないので、私が要件はメールでと伝えました。」引用元:Yahoo!知恵袋
④寝室を別にした
それまで一緒だった寝室を別にしたことをきっかけに、家庭内別居に突入する夫婦もいます。
寝室を別にする理由はさまざま。喧嘩をきっかけに、いびきがうるさい、子どもが産まれた、セックスレスなど。他にも、エアコンの温度設定が理由で寝室を別にする人も少なくありません。
普段からコミュニケーションがとれている夫婦なら心配ありませんが、寝室を別にすることで会話量や夫婦間でのスキンシップが減り、気持ちが薄れていってしまうこともあります。
⑤浮気・不倫
相手の浮気・不倫によって家庭内別居という選択肢を取る人もいます。
浮気は許せない、でも子どもがいるから今すぐに離婚するのは難しいという人、相手との再構築を悩む人など、さまざまなケースがあります。相手のこれからを見極めるために、あえて家庭内別居をする人も。
「妊娠中の家庭内別居について、
現在、妊娠8ヶ月です。夫とは数ヶ月前から家庭内別居になりました。
原因は、夫の浮気です。その頃私は妊娠5ヶ月でした。
浮気を突き止め、謝罪してもらったものの簡単に許せるものでもなく現在に至ります。
ただ、今後生まれてくる子供の事や育児に関して夫婦で決めなければいけない事が多々あり、また産まれてからも家庭内別居で過ごしていけるのか不安です。」引用元:Yahoo!知恵袋
家庭内別居をする夫婦の心理状態
家庭内別居をする夫婦は、それぞれどのような心理状態なのでしょうか。
家庭内別居を切り出してきた相手はどんな気持ちで提案してきたのか知りたい、現在家庭内別居中で相手が何を考えているのかわからないなど、相手の気持ちについて考えてみましょう。
夫(男性)の気持ち
家庭内別居中の夫は、家に帰るのがおっくうになっている可能性があります。これは家庭内別居を切り出した側でも、切り出された側でも言えることです。
夫が家庭内別居を切り出した側だった場合、セックスレスやモラハラによる無視などでなければかなり深刻な状態と考えられます。たとえば、妻と話し合いをしようとしても妻が応じない、子どもに自分の悪口を吹き込んでいるなどの理由があるからです。
この場合、家庭内別居で改善が見られなければ離婚が視野に入っている可能性もあります。
反対に、家庭内別居を切り出された側の夫は、妻や子どもから無視されることで自尊心が傷つき、「何のために働いているんだろう」などと無気力になっている可能性も。
夫婦関係を修復したいとは思っていてもなかなか勇気が出ず、そのままズルズルと今の状態を続けている人が大半です。
ただ、家庭内別居中でも自分の楽しみを見つけた場合は、反対に家庭内別居が楽しいと思うケースも。自室にこもって好きな映画を見たりゲームを楽しんだりしているようであれば、現状維持を望んでいることも考えられるでしょう。
妻(女性)の気持ち
家庭内別居を切り出した・切り出された側のいずれでも、今後について不安を抱えている女性がほとんどです。
たとえば、家庭内別居ではなく子どもや自分のために離婚したほうが良いのか、子どもと父親を引き離すのは良くないのかなど、子どもについて。離婚や完全別居をしたときに自分の収入で今後生活していけるのかなど、経済的負担について。
また、家庭内別居中の家事はどこまでやれば良いのか、どこまで生活費の負担をすれば良いのかなども悩みどころです。
ただ、それ以上に現在の家庭内別居を快適に思っている女性も少なくありません。夫と顔を合わせたり会話をしたりする必要がなく、洗濯や料理も自分と子どもの分だけ。家を出て行くこともなく、これまでかかっていた負担が大きく減るケースが多いため、現状維持を望んでいる女性も多くいます。
もちろん、「このままではいけない」「本当は夫と以前のような関係に戻りたい」と考えている女性も。
家庭内別居の体験談
家庭内別居を選ぶ理由は、夫婦の事情によってさまざま。
どのような経緯で家庭内別居に至ったのか、3組の夫婦の体験談を紹介します。
共働きでも夫が家事に非協力
「共働きにも関わらず、夫がまったく家事を手伝ってくれないので毎日負担が多く、しんどい気持ちになっていました。
我慢の限界が来たので夫と家庭内別居することにしたら、家事の負担が減って楽になりました。今の状況がすごく楽なので、今後も家庭内別居を解消する気はありません。」(20代女性)
共働きにも関わらず家事負担はすべて妻。仕事と家事に加え、夫に対するストレスがかかるとなれば大きな負担です。家庭内別居により家事を別々にすれば、どちらかに負担が偏る心配もなくストレスを減らせます。
世間体・経済的理由
「10年前にかなり激しい夫婦喧嘩をしました。その後もケンカをするたびに以前の大喧嘩を引きずり、上乗せの喧嘩に発展してしまいます。
そして何度も喧嘩をするうちに、お互いに許し合えない段階に来てしまいました。
夫婦の会話はほとんどなく、夫は仕事から帰宅すると寝るまでゲームをして過ごしています。
離婚の話も出ましたが、夫は職場の立場があるらしく簡単には決められないようです。
私の方も持病があり働けないので、経済的に旦那に頼るしかありません。そのため、家庭内別居をしていますが旦那の顔を見るだけで気分が悪くなってしまいます。」(50代女性)
長年の喧嘩で夫婦仲の修復は不可能でも、世間体や経済的な理由から離婚できず、家庭内別居を選んでいる夫婦のケースです。
お互いに切り離せない利害関係がある限り、離婚したくてもできない現実があるようです。
夫の不倫
「若くして結婚をして12年目、旦那が不倫をしている事が判明しました。
なぜわかったかと言うと旦那がお風呂に入る際、スマホは普段リビングに置いたまま行くのですが、お風呂に持っていくようになったので、これは怪しいなと旦那が寝ているすきにスマホを見ようとしたら、案の定ロックがかかっていたんですが、ちょうど女性と思われる相手からメッセージが届きました。
その内容で私の疑惑は確信に変わったので、翌朝旦那を問いただすと、言い訳がましい事ばかりいっていましたが、その後、さらに調べると既婚者合コンに行っていたり、既婚者専用のマッチングアプリをしていた事がわかりました。
私にとっては裏切られた気持ちで、怒りをおさめることが出来ず、離婚も考えましたが、子供もいた事もあって、それ依頼家庭内別居を提案して今も続いています。
子供に気を遣わせてしまっている事に罪悪感はありますが、私自身それ以外の方法が思いつきませんでした。」(30代女性)
普段浮気をしていなさそうに見える夫の浮気は、妻にとって衝撃的。このようなケースはよくあり、苦渋の決断で家庭内別居を選ぶ人もいるようです。
家庭内別居で決めるべきルール
家庭内別居をする上で大切なのが、ルール作りです。
何も取り決めなく家庭内別居を始めてしまうと衝突し、さらに夫婦関係が悪化しかねません。一つ屋根の下で共同生活をする以上、何らかのルールは必要です。これまでと違う生活を送るために、そしてお互いに少しでも快適に過ごせるように、いくつかのルールを決めておきましょう。
子どもとの接し方
子どもがいる家庭では、子どもとの接し方について決めておきましょう。
たとえば、食事。もともと生活リズムがずれていたり、食事をとる時間がバラバラだったりする場合はそのままで良いかもしれませんが、家族そろって食事をしていた家族が突然別になると、子どもは戸惑ってしまいます。
「ダイエットを始めたんだよ」「自分で作るようにしたんだよ」など、子どもが納得しそうな理由を用意しておきましょう。
他にも、寝室やそれぞれの部屋に入っても良いか、休日出かけるときはどうするかなど、生活に合わせてルールを決めておくのがおすすめです。
中には、家庭内別居が始まったとたんパートナーだけでなく、子どもさえ無視するという人も少なくありません。子どもに対してはこれまで通り、むしろこれまで以上に愛情を注ぐこと、子どもの前で喧嘩しないことなどをルールとして提案しましょう。
家での過ごし方・部屋
家での過ごし方や部屋の割り振りについても決めておきましょう。
夫が2階、妻が1階の部屋を主に使うという夫婦も。しかし、マンションや賃貸アパートなどで部屋数に余裕がない場合、どちらかが個室を持つのが難しいケースもあります。
- 子ども部屋で過ごす・一緒に寝る
- リビングの一角にパーテーションを置いてスペースを作る
などの方法があります。
また、どうしても部屋がない場合は相手と生活リズムをずらしてみましょう。たとえば、相手が出勤した後から寝室やリビングで寝る、相手が帰ってくる時間帯に合わせて出勤できる仕事に就くなどです。
生活費・お金の管理
とても重要なのが、お金について。いくら家庭内別居でも、一緒に住んでいる以上お互いに家計を支えあわなければなりません。相手から家庭内別居を切り出されたからと言って一切お金を家に入れないのは、経済的DVです。
夫婦は婚姻関係を結んでいるうちは生活保持義務があり、お互いに協力し合わなければなりません。一方が専業主婦(夫)なら、働いているもう一方がきちんと家にお金を入れて家計を支えます。これは家庭内別居をしても変わりません。
費用負担は「今まで通り」とする家庭が多く見られますが、家庭内別居をきっかけに働きに出る女性も多く、ある程度の収入を家に入れるようになるケースも少なくありません。
家事分担
家庭内別居の場合、これまで相手の分までやっていた家事を別々にするのが一般的です。中には、洗濯機は1台しかないので回すタイミングで相手のぶんも洗って干すという人も。ただし、取り込んだ後は畳まず、相手の部屋に置いておくだけというケースが多いようです。
食事は完全に別々。ごみ捨てなども気づいたほうがやる、各自の部屋にあるごみは各自で捨てて掃除するなど、それぞれのテリトリーはそれぞれが担当します。リビングなどの共用部はどうするのか、家庭内別居を始めるときに決めておくと良いでしょう。
食事のとり方
子どもがいない家庭なら、各自で食事をとるのが一般的です。しかし、子どもがいる家庭だとそうはいきません。
帰宅時間が遅い場合は一緒に食事をとらなくて良いかもしれませんが、子どもたちの食事時間とかぶってしまうと「なんでパパ(ママ)は一緒にごはんを食べないの?」と聞かれてしまうかもしれません。
帰宅時間をずらす、外で食べてくるなどの工夫をしたり、子どもがわかる年齢なら別々に食べる理由を説明したりしましょう。
休日の過ごし方
休日は顔を合わせる時間が長くなり、お互いにストレスを感じる可能性が高くなります。
外に出るのが好きなら、子どもを連れてあちこち出かけるのがおすすめ。週替わりで交代し、子どもを連れだすという家庭もあるようです。家族全員で出かけられないという後ろめたさがあるかもしれませんが、お互いに一人きりになれてストレス解消にもつながります。
家庭内別居の経験者はこうした!
家庭内別居のルール作りには、正解がありません。
各家庭で話し合って決めたルールをもとに生活していくため、最初がとても肝心です。そこで、実際に家庭内別居をしている人たちがどのようなルールを設けているのか、「Yahoo!知恵袋」に寄せられた意見を紹介します。
「家庭内別居中です。家のローン、管理費等、光熱費、携帯代、給食費は今まで通り夫の口座から引き落としなので夫が払っています。
婚姻費と思っているのでこちらは負担するつもりはありません。
その代わり、私と子供の食費、雑費、ペットにかかる費用は一千も頂いていません。
全て私が払っています。
食事と洗濯など、個々にかかる家事は全て別々です。
夫の食事の用意や洗濯は一切やりません。」引用元:Yahoo!知恵袋
「家庭内別居7年くらいになります とにかく相手を空気以下だと思う事 何事もあてにしない事 絶対に期待しない事 こう思えば楽です 私はお金の事以外は何も働きかけしません もちろん食事も洗濯も掃除も子供の分しかしません ちなみに連絡事項はメモです」
引用元:Yahoo!知恵袋
「お互いに携帯を覗いたりしない。
予定は、共通のカレンダーに書き込む。
自由行動の詰問はしない。
というところかな。
おじちゃんより」引用元:Yahoo!知恵袋
「今は離婚しましたが、家庭内別居してました。
ルールは「子どもの心身を傷つけない」でしたが、破られたので離婚しました。」引用元:Yahoo!知恵袋
生活費や家事などのルールはもちろん、どのような心持ちで家庭内別居をしているのか、参考にしてみてください。
家庭内別居から完全別居・離婚する方法
家庭内別居を経験して、やはり相手から離れたい、離婚したいと思う人は少なくありません。
ここでは、完全別居や離婚に進むための方法や注意点を解説します。
別居も離婚も、大切なのは準備です。家庭内別居のきっかけが相手側だったとしても、行動を間違えてしまうとその後自分が不利になる可能性があります。しっかりと準備をしてから、行動に移しましょう。
勝手に家を出ない
突然新居を決めて家を出て行くと「悪意の遺棄」とみなされる可能性があります。
悪意の遺棄とは、正当な理由がないまま家を出て行ったり、生活費を入れなくなったりするほか、育児・家事などに協力しないことを指します。
参照:ベリーベスト法律事務所「悪意の遺棄とは?該当するケースと慰謝料の請求はできるのか解説」
つまり、家庭内別居をしている状態から完全別居や離婚のために突然家を出て行くのは、後で不利になる可能性があります。「別居したい」「離婚したい」という意思を伝え、話し合いの場を持ちましょう。
ただし、暴力をふるわれていたりモラハラで一向に話し合いができなかったりする場合などは、突然家を出ても悪意の遺棄にあたらないとされます。この場合、できるだけ暴力や暴言などの証拠を集めておき、やむを得ず家を出たことが証明できるようにしておきましょう。
関係が破綻している証拠を集める
スムーズに完全別居・離婚するために、「関係が破綻している」ことがわかる証拠を集めておきましょう。
- ・日記や手帳などをつける
- ・家計簿をつける
- ・お互いの居住スペースの写真など
日記や手帳には、そのときの心情や相手から無視されたなどの状況を細かくつけましょう。家計簿をつけるのは、家計を別に管理していたことを示すためです。他にも、長期間連絡を取り合っていない証拠としてLINEや電話の通話履歴なども残しておくと良いでしょう。
また、相手の不倫やDVなどがきっかけで家庭内別居をするようになった場合、それらの証拠も集めておきましょう。
不倫のきっかけは?W不倫の出会いのパターンや心理・不倫の兆候、再構築&離婚の方法を徹底解説
あなたの身の回りに、不倫をしている人はいますか? 当人たちは「うまく隠せている、誰にもバレていない」と思っているかもしれませんが、実は周囲にはバレている…...
意思をはっきり伝える
「別居したい」「離婚したい」という意思を、相手にはっきり伝えましょう。
LINEのように文章に残る場合はそのスクリーンショットを保存し、口頭で直接伝える場合は録音しておくのがおすすめです。
ただし、別居や離婚の意思を伝えたことで激昂する可能性がある場合は、第三者に入ってもらったり、ファミリーレストランなど人目のある場所で意思を伝えたりすると良いでしょう。
家庭内別居から夫婦関係を再構築する方法
完全別居や離婚を選ぶ人もいる一方で、夫婦関係の再構築を選ぶ人もいます。
口をきかず、相手と顔を合わせることを避けた状態で、どうやって再構築を図れば良いのでしょうか。ここでは、家庭内別居から夫婦関係を改善させるためにできる5つの方法を解説します。
自分自身の悪いところを変える
まず、家庭内別居になった原因を改善しましょう。
家庭内別居の決定打となった事柄はもちろんですが、そこに至るまで相手だけでなく自分にも非がなかったかどうかを考え、改善に努めましょう。
「本気で修復したいのなら、毎日相手に気を使い思いやり言葉を掛け喜ぶ事をし続け、相手が心を開くまで頑張る。
私は離婚するわけにはいかず家庭内別居状態でしたが息子への影響を考え旦那が元に戻るようにと半年頑張りやっと以前の空気の様な生活に戻りました。でも愛してるなどの言葉はありません。一線を引きながらも上辺は仲良くしています。」引用元:Yahoo!知恵袋
最低限の挨拶・報連相をする
家庭内別居中でも挨拶はするというルールを設ける夫婦は少なくありません。顔を合わせたときには「おはよう」「おかえり」などの挨拶をし、頻度を増やしていきましょう。
また、口をきいていない間はLINEや置き手紙などでやり取りする人もいますが、夫婦関係の改善に向けてこちらも頻度を増やすのがおすすめです。相手が負担に感じない程度に少しずつ接触を増やし、会話量を増やしましょう。
話し合いの場を持つ
素直に「話し合いたい」という気持ちを伝え、話し合える場を設けましょう。
子どもがいて話しづらい場合は実家などを頼る、子どもを寝かしつけた後に話をしたいなど、方法を相手に伝えて実践します。
家庭内別居状態から前進するのも後退するのも、どちらも話し合いが必要です。お互いに今どのような気持ちなのか、どうしたいのか、意見を言い合わなければ状況が変わることはありません。
特に、再構築したい場合は家庭内別居している状態をズルズルと続けるのは良くないでしょう。相手にどう思われるのか怖い、拒否されたらどうしようなどと思い、現状維持をしてしまうと相手から離婚を突き付けられる可能性もあります。
再構築したいのであれば、行動を起こしましょう。
第三者に仲介してもらう
二人で話し合いをするのが難しい場合や、相手が聞き入れそうにない場合には頼れる第三者を間に入れるのも手です。
ただし、できるだけ夫婦の間で中立になってくれる人を選びましょう。自分の親を呼ぶと、どうしても自分の味方になって相手を責める姿勢になってしまいます。共通の友人など、どちらの話もしっかりと聞いてくれる人に仲介役を頼むと良いでしょう。
夫婦カウンセリングを受ける
介入してくれる第三者がいなかったり、夫婦二人だけでは思うように話し合いができなかったりする場合には、「夫婦カウンセリング」を受けるのもおすすめです。
夫婦カウンセリングとは、夫婦間で起こっている問題をヒアリングしてそれぞれカウンセリングを行うもの。問題の整理や、問題解決に向けた方向性を示してくれます。
第三者が入ることで冷静に話し合うことができ、お互いに抱えていた不満が明確になります。そこで各自の反省点が見えてくれば、夫婦関係の再構築に向けて取り組めるようになるでしょう。
他にも、自宅にいながらさまざまな相談ができる「電話占い」を利用して、思いのたけを吐き出すのもおすすめです。便利なサービスを活用しながら、再構築に向けた糸口をつかみましょう。
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家庭内別居に関するアンケート調査
今回e-venz編集部では、家庭内別居に関するアンケート調査を実施。
2021年9月に行った前回調査から約3年、家庭内別居をしている夫婦の割合はどれくらい変化したのか、家庭内別居に関するルールや夫婦関係の変化についても調査しました。
調査対象:全国の30歳~59歳までの既婚男女3,000人
調査方法:インターネットアンケート
有効回答数:3,000(男性:1,785人・女性:1,215人)
・30代…413人
・40代…1,093人
・50代…1,494人
①家庭内別居をしたことがある?
まず、家庭内別居の経験について質問しました。
ちなみに、2021年9月に行った前回調査では、30歳以上の男女100人(男性26人・女性74人)のうち、家庭内別居の経験があると回答したのは44%・ないと回答したのは56%でした。
今回の調査では、30歳~59歳の既婚男女3,000人のうち461人が「はい(家庭内別居をしたことがある)」と回答。15.37%の人が家庭内別居を経験したことがわかりました。
前回調査に比べると家庭内別居の経験者は半減しましたが、それでも1~2割の人が家庭内別居を経験しています。決して少ない人数ではないと言えるでしょう。
②家庭内別居のイメージは?
次に、家庭内別居を経験したことがないと回答した人たちに対して、「家庭内別居のイメージ」について聞きました。
いくつか選択肢を用意し、さらに自由記述でも回答を募りました。選択肢には家庭内別居に対してポジティブなもの・ネガティブなものどちらも用意。どのようなイメージを持っているのかを洗い出しました。
最多回答は「ストレスが溜まりそう」、次いで「楽しくなさそう」「家に帰りたくなくなりそう」「子どもがかわいそう」と、ネガティブな回答が上位に集中しました。
また、「その他」の意見で寄せられた自由記述回答はこちら。
家庭内別居よりも、離婚したほうがいいという意見が多く寄せられました。いずれにしても、大半の人が家庭内別居に対して良いイメージを抱いていないと言えます。
③家庭内別居を提案されたら?
家庭内別居に対して消極的に考えている人が多い中、もしパートナーから家庭内別居を提案されたらどのように対応するのかを聞きました。
最多回答は男女ともに「話し合いをして回避」でしたが、男女で回答に差が見られました。
「話し合いをして回避」を選んだ割合は、男性がほぼ半数なのに対し、女性は3割ほど。女性は「条件付きで応じる」と回答した人が男性より多くなりました。
④家庭内別居を始めた理由は?
ここからは、実際に家庭内別居を経験したことがある人向けのアンケートです。
今回のアンケートでは、既婚男女3,000人のうち461人(男性306人・女性155人)が家庭内別居を経験したことがあると回答しました。なぜ家庭内別居を始めたのか、そのきっかけについて聞きました。
「喧嘩が続いた」がもっとも多く、次に「生活リズムのずれで自然に」「相手に冷めた・嫌いになった」と続きます。
また、相手の浮気や不倫よりも、「自分に好きな人ができた」の回答数が多い結果に。
「その他(自由記述)」の回答では、「セックスレス」「いびきがうるさい」「性格が合わない」「嫁姑問題で夫が助けてくれない」などの意見が寄せられました。
ちなみに、家庭内別居を申し出たのは夫・妻のどちらなのかも調査。
男女ともに「どちらからともなく」の回答が最多に。「自分から」と回答した男女別の割合では、男性が85人(27.78%)・女性が49人(31.61%)で、女性のほうが家庭内別居を切り出した割合が多くなりました。
また、結婚何年目で家庭内別居に至ったのかも調査しています。
結婚年数が長くなればなるほど衝突も増えるようで、結婚15年以上経ってからの家庭内別居が最多となりました。
さらに、家庭内別居のことを誰かに話したことがあるかも調査。親戚・友人など、自分たち以外の誰かに家庭内別居をしていることを打ち明けた経験があるかを聞きました。
約半数の人が「話していない」と回答。自分から「話した」と回答した人は、3割を超えています。
一方、自分からは話していないものの、家庭内別居していることが周囲にバレているという人も。子どもを経て伝わったり、夫婦間の雰囲気でバレたりするのかもしれません。
⑤完全別居や離婚しない理由は?
なぜ完全別居や離婚ではなく、「家庭内別居」という道を選んだのでしょうか。
完全別居や離婚をしないのはなぜなのか、理由を聞きました。
経済的な理由よりも、「今はそのタイミングではないと思うから」が僅差で上回りました。
子どもに関する回答もありますが、「両親がいるほうが良いと思うから」は下位に。離婚をしたいのに相手が応じてくれないという人がいる一方で、離婚をしたいとは思わない・別れたいとは思っていないという声も。
⑥家庭内別居中の生活費負担は?
家庭内別居をする上で特に気になるのが、生活費についてです。
これまで通りなのか、負担する割合を変えるのか、どのように分担するのかは各家庭によって異なります。実際に家庭内別居を経験した人たちは、生活費をどう負担し合っていたのでしょうか。
もっとも多かったのは「平等に負担(これまで通り)」でしたが、僅差で「夫側がすべて負担」「夫側が多く負担(これまで通り)」と続きました。
家庭内別居を機に負担額を変える夫婦は少数派と言えるでしょう。同じ家に住み続けるからこそ、特に大きく変えないという人が多いようです。
⑦家庭内別居を終わらせるためにやったことは?
家庭内別居を終わらせるため、どのようなことをしたのかを聞きました。この設問は自由記述で回答してもらいました。
男女ともに、「話し合った」が最多回答でした。
両親など第三者に介入してもらって話し合いをした夫婦も。中には、話し合いを調停の場に持ち込んだという夫婦もみられました。
また、「まだ続いている」「何もしていない」という夫婦も多く、いまだに家庭内別居が収束していないことがうかがえます。
⑧家庭内別居中のルールは?
家庭内別居中、どのようなルールを設けていたのかを聞きました。この設問も自由記述で、さまざまな意見が寄せられました。
子どもに関すること、挨拶はするというルールを設けている夫婦が多数。家事分担や生活費の負担についても取り決めている人が多いようです。
「特にルールは設けていない」という人も少なくありませんでした。
⑨家庭内別居中の子どもの行事は?
家庭内別居をしていたとき、子どもがいたかどうか、さらに子どもに関する行事はどのように参加していたのかを聞きました。
子どもがいたと回答した人が多数派に。さらに、子どもに関する行事は「夫婦で参加した」と回答した人が最多でした。
子どもに関することはあまり悪影響が及ばないよう、これまで通りという人が多いようです。
⑩家庭内別居後、夫婦関係の変化は?
最後に、実際に家庭内別居をして夫婦関係がどうなったのかを聞きました。
男女ともに「良くなった」と回答した人が2割を超えています。残念ながら「悪くなった」と回答した人も。
大半の人は、家庭内別居をしたからといって夫婦関係は「変わらなかった」と感じているようです。
まとめ
家庭内別居は、夫婦の冷却期間として取り入れることが多いと言えます。
喧嘩続きだった夫婦も、家庭内別居をきっかけにパートナーのありがたみを実感し、夫婦関係が修復に向かうこともあるでしょう。
しかし、仲直りや話し合いのタイミングを失い、そのままズルズルと家庭内別居が続いてしまうと離婚につながる可能性も高くなります。家庭内別居を始める際にはル期間やルールを決め、お互いのストレスを減らすようにするのがおすすめです。
家庭内別居に関するよくある質問

最後に、家庭内別居に関してよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
家庭内別居の離婚率は?
家庭内別居の離婚率については、公的な統計は出ていません。
ちなみに、2023年の離婚件数は18万3,808組で、離婚率は1.52とされています。
参照:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
3組に1組が離婚すると言われていますが、今回の調査では家庭内別居をしても夫婦関係が「変わらなかった」「良くなった」と答えた人が多かったことからも、離婚に直結するとは言えないでしょう。
家庭内別居だと離婚しづらい?
夫婦二人での話し合いによる離婚、いわゆる「協議離婚」で難しい場合は、家庭裁判所で調停員をはさんだ「離婚調停」を行うことができます。
この離婚調停では、双方がさまざまな証拠を提出する場面がありますが、家庭内別居の場合は「夫婦関係が破綻していた」ことを示すのが難しくなります。
- ・長く連絡を取っていなかった
- ・家計管理が別だった
- ・居住スペースが別だった
など、夫婦関係が悪くなっていた証拠を残しておきましょう。完全別居のように物理的な距離を取っていないため、夫婦仲が冷え切っていたことを第三者に理解してもらえる証拠が必要です。
家庭内別居中の家事や育児分担は?
家庭内別居中でも家事、子どもがいれば育児はしなければいけません。
家庭内別居を始めるときにルールを作る家庭もありますが、どちらからともなく自然と家庭内別居状態に突入することも。今まで妻側がすべてやっていた家事を、夫の分は手を付けず自分や子どもの分だけにするのであれば、生活費の負担割合を増やすなどの工夫をし、平等になるようにすると良いでしょう。
何年、家庭内別居をすれば離婚できる?
どれくらいの期間、家庭内別居をすれば離婚できるという年数は決められていません。これは完全別居でも同じことが言えます。
夫婦としての関係が成り立っていない状態が3~5年ほど続くと、「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当する可能性があります。
家庭内別居中の浮気・不倫はダメ?
すでに夫婦関係が破綻している場合、家庭内別居中でも不倫(不貞行為)をしても慰謝料請求が難しくなります。ただし、不倫した側が夫婦関係が破綻していたことを証明する必要があります。
ただし、家庭内別居をするきっかけになったのが相手の不倫であれば、もちろん慰謝料請求や離婚請求が可能です。証拠を集めておきましょう。