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別居で変わる夫婦生活と離婚率の関係|経験者の別居理由

別居で変わる夫婦生活と離婚率の関係|経験者の別居理由

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結婚=同居が当たり前という常識に捉われず、別居婚を選ぶ人が増えています。
別居婚と聞くと何となくネガティブなイメージが先行してしまいますが、必ずしもそうとは限りません。
夫婦の数だけ結婚生活のスタイルが存在するので、「心地よい」と感じる基準はそれぞれの夫婦によって異なります。
今回は、夫婦のあり方や今後の夫婦生活について考えている方に向けて、「離婚しないために別居する」というポジティブな選択肢を紹介します。
この記事の監修者

別居婚とは

「別居婚」とは、入籍して法律上の夫婦でいながら別々に暮らす夫婦生活の形をいいます。
お互いの仕事や親の介護などで別居せざるを得ない事情がある夫婦は別にして、あえて結婚しても同居しない別居婚を選択する夫婦も少しずつ増えてきています。

ただ、一般的には別居婚に対して
「夫婦仲が悪化したから、離れて暮らす形をとるの?」「離婚の一歩手前なのでは?」というように、ネガティブなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、夫婦が別居婚を選ぶ理由は、お互いの生活やプライバシーを尊重しながら、それぞれが快適に過ごすためという、ポジティブなものがほとんどなのです。

別居婚の生活スタイル

別居婚の生活スタイルはさまざまで、それぞれの夫婦によって異なります。
ここでは、主な別居婚のスタイルの例を紹介していきます。

マンションの部屋を隣同士で借りる

マンションの部屋を隣同士で借りる
同じマンションやアパートの隣同士、または階数の違う部屋を借りるスタイルです。
何かあればすぐに駆け付けることができ、いつでも通えるエリア内で暮らしながらも、お互いのプライベートはしっかり確保できるのがメリットです。
完全な形の夫婦別居というよりは、独身生活と夫婦生活の良いとこどりをした「半別居」のイメージです。

最寄り駅だけ同じ地域に住む

別の建物に住んでいますが、最寄り駅は同じ範囲内で暮らすスタイルです。
同じマンションに住むよりも顔を合わせる頻度は少なくなりますが、最寄り駅が同じなので、徒歩圏内でお互いの家を行き来できます。
すぐに会える場所に住みながら、できるだけお互いに干渉したくない夫婦に最適な過ごし方です。

他府県・海外で暮らす

転勤や転職など、仕事の事情があって他県同士で暮らす場合もあります。距離が離れているため、会いたい時にいつもすぐに会えるとは限りません。
お互いの生活を把握しづらいため、精神的に自立していて安定感がある夫婦ならうまくいくでしょう。
また、現代ではインターネット上で結婚相手を探すことも珍しくはありません。SNSやアプリで婚活して海外在住の相手と出会い、そのまま離れて暮らす別居婚をする夫婦もいるのです。

別居婚に向いている夫婦

夫婦によって価値観や考え方はさまざまです。別居婚に向いている夫婦もいればそうではない夫婦もいるでしょう。
ここでは、別居婚に向いている夫婦の特徴を紹介していきます。別居を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

離れていてもお互いを尊重できる

別居婚は、物理的に距離が離れていてもお互いを尊重し合える夫婦に向いています。
別居すると、当然、同居の場合よりも夫婦で過ごす時間は短くなります。
そのため、パートナーを大切にしなかったり、お互いが歩み寄る姿勢を忘れたりすると、心の距離まで離れてしまうリスクを伴います。
離れていてもお互いを思いやり、尊重できる夫婦なら、別居していても良好な関係を保つことができるでしょう。

お互いのプライベートを優先したい

結婚すると、どうしても自分の時間が減ります。「もう少し自分だけの自由な時間が欲しい」という思いがストレスになる人もいるでしょう。そのため、それぞれがプライベートを優先したい夫婦には、別居婚が向いています。例えば、妻が社交的な人で自宅でホームパーティーを頻繁に行いたいといった場合です。たまになら、付き合い程度に顔を出して愛想よく振舞う旦那さんも、頻繁ともなれば「またか」「俺だって、休みにはのんびりしたいのに」と多少は嫌悪感を出すでしょう。妻が楽しむ一方で、旦那さんには不満が溜まっていきます。その逆もあるでしょう。
プライベートを優先するのは悪くないですが、そのせいで夫婦関係が悪くなるのであれば別居婚という選択をする方が賢明ですね。

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信頼関係を築いている

別居婚は強い信頼関係があって、お互いに思いやりが持てる夫婦にこそ、向いています。
別居すると、パートナーが浪費したり浮気したり、怪しい行動をしていてもすぐに気付きづらくなります。そのため、夫婦間できちんと信頼関係が築けていないと新たな心配事が生じる可能性があります。
たとえ一緒に暮らしていなくても、お互いに努力して信頼関係をキープできる夫婦は別居婚がうまくいきます。

経済的に自立している

別居婚では、夫婦それぞれで家賃や光熱費などの生活費がかかるため、同居に比べて費用がかさみます。
そのため、夫婦どちらかが経済的に相手に依存している場合は、別居婚は難しいでしょう。

精神が安定している

お互いが精神的に自立していて、心が安定している夫婦は別居婚に向いています。逆に、
精神的に不安定になりやすく、パートナーと離れて暮らすことで寂しさを感じる場合は、ほかの異性に安らぎを求めて不倫に走ることもあり得ます。
そうなると夫婦関係が破綻する原因になるので、本末転倒です。

>>別居婚ではなく、家庭内別居という選択肢も

別居と離婚率の関係


出典:厚生労働省 同居をやめたときから離婚届を出すまでの期間

「別居すると離婚率が上がるのでは?」と不安になる人もいるかもしれません。

平成21年に厚生労働省が調査した「離婚に関する統計」では、同居を解消してから1年以内に離婚した割合は82.5%というデータがあります。この数字だけを見ると「別居=離婚へ向けての第一歩」と思いがちです。
ただこれは、最初から離婚も考慮して別居を始めた夫婦も含まれています。そのため、婚姻関係を継続させたいという前向きな別居婚によって離婚率が上がるとは一概にいえません。

一方で、別居婚になると一緒に暮らすことで育まれる家族愛や情が生まれにくくなるのも事実です。
別居という環境で離婚のハードルが下がるため、パートナーへの気持ちが冷めたり、何かしらの問題が発生するとすんなり離婚に移行する可能性もあるのです。

また、夫婦の間で特に何もトラブルが起きていなくても、別居することで「結婚」という形にこだわる理由が少なくなって離婚という結論に至ることもあり得ます。

経験者の別居理由とは


夫婦によって、別居婚を選ぶ理由はそれぞれで違います。ここでは、別居経験者が別居婚を選んだ理由を紹介していきます。

卒婚という新しいカタチの夫婦形態だから

「私たち夫婦は20代前半で結婚して、これまでそれなりに仲良くやっているつもりでした。ですが、10年経ってお互いが我慢していることがとてもたくさんあると分かったのです。その中でも大きかったのは、プライベートな時間をもっと優先したいということでした。お互いに若くして結婚したせいか、世間知らずなところがあって、それもコンプレックスになっていました。小さな我慢が日に日に夫婦の距離を遠ざけている要因になっていたのです。そこで、友人に勧められたのが別居婚でした。別居することで夫婦関係が改善されるのではないかと言われて、目から鱗でした。それがきっかけで、今では卒婚という夫婦の形をとっています。そのおかげで、今まで参加できなかった既婚者向けの合コンや習い事をすることで自分の人生を取り戻している気がしています。」
(40代女性)

結婚しているとどうしてもパーソナルな部分が育ちにくくなりがちです。夫婦共にその意識が高い場合には、欧米でもよくある卒婚という形が良いとも言えるでしょう。お互い束縛することなく、自由に自分の人生を生きる方が人としてより魅力的になり、より尊敬し合える関係になると言われています。

>>卒婚でそれぞれが幸せになる新しい夫婦の形【メリット・デメリット解説】

経済的に自立していて別居に支障がないから

「私も夫も働いているので、よほどのピンチの時以外は特に経済的に支え合う必要がないんです。
経済的に自立できていると精神的にも余裕が生まれるので、別居していても夫婦関係は上手くいっていると思います」
(30代女性)

女性の社会進出が進んだこともあって、それぞれが自立できる経済力のある夫婦が増えてきています。
男性も、結婚前に一人暮らしの経験があれば、自分でひととおりの家事はできるものです。となれば、夫婦がお互いの生活スタイルを大きく変えたり、どちらかが我慢をするぐらいなら、無理して同居にこだわる必要はないのかもしれません。

自由な生活スタイルを崩したくないから

「私は結婚したい気持ちはありましたが、結婚してもこれまで通り仕事のキャリアを築きたいし、自分の生活スタイルを崩したくないという点はどうしても譲れませんでした。
同居することで家事の負担が増えたり、ちょっとしたことでイライラして彼のことを嫌いになってしまわないだろうかと不安だったんです。

ダメ元で彼に別居婚を提案したところ、意外にすんなりと受け入れてくれました。
彼も仕事が忙しいので、別居婚なら自分のペースを乱されることなく、自由に動けます。
私たちにとって別居婚は、お互いに心地よい距離感なんです」
(20代女性)

こちらの夫婦は、現在は同じマンションの別の階に住んでいます。
平日はそれぞれ仕事に集中して、金・土曜だけ一緒に過ごすスタイルを取っているのだそうです。
生活そのものは独身時代と変わらないものの、パートナーがいるという安心感から心に余裕が生まれるという意見もあるのです。

仕事を優先したいから

「結婚を決めた時、夫が海外赴任を言い渡されました。一緒に
ついていくべきか迷いましたが、夫も私も今の仕事を続けたかったので、夫が日本に帰ってくるまでは別居婚することにしました。」
(30代女性)

夫婦どちらかの国内転勤や海外赴任が決まった時、一緒に住むためにはどちらかが仕事を辞めなければならないケースがあります。
そんな時、仕事よりも家庭を優先するために無理に同居するよりもそれぞれの仕事を優先して別居婚を選ぶ夫婦も増えているのです。

夫婦が別居するメリットとデメリット


別居婚にはメリットもありますが、パートナーと離れて暮らすことには不安もあるものです。
ここでは、夫婦が別居するメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。

離婚しないでずっと別居するメリット

離婚せずに別居を選ぶことで、以下のようなメリットが挙げられます。

新鮮な関係を維持できる

別居婚のメリットとして、新鮮な関係を維持できる点があります。
365日ずっと一緒に過ごす同居と違って、週末など会う頻度の少ない別居婚ならばパートナーの嫌なところも目につきづらいので、イライラしたりケンカすることも少なくなります。
そのため、パートナーを大切にでき、心に余裕を持ってコミュニケーションが取れるのです。

自分のペースを崩さずに生活できる

夫婦といえども他人と住むためには、お互いに歩み寄って相手のペースに合わせる必要があります。パートナーと生活スタイルが違う場合には、多少は妥協し、譲歩して折り合いをつけなければなりません。そうして同居することで自分のペースが乱れて、ストレスが溜まる夫婦も少なくないのです。
その点、別居婚ならば自分が好きな時間に起床や就寝、食事、入浴できます。パートナーに迷惑をかけることなく、気を遣わせることもなく、自分のリズムで生活できます。

夫婦のマンネリ化を避けられる

結婚して同居すると、四六時中、同じ空間での生活が始まります。
いくら大好きな相手でも、長年一緒にいるとどうしてもマンネリの関係になることは避けられません。
そこで、適度な距離感のある別居婚ならマンネリを防ぎ、仲の良い状態をキープできることもあるのです。

離婚しないでずっと別居するデメリット

次に、別居婚を選ぶデメリットを3つ、紹介していきます。

コミュニケーションが取りづらくなる

別居婚では、同居の場合よりコミュニケーションが取りづらくなります。
そのため、良好な夫婦関係を維持するためにはお互いが努力し続けなければ離婚に繋がることもあり得ます。
別居すると、すれ違いや考え方にもズレが生じやすくなることを理解して、お互いを尊重するための努力が必要なのです。

浮気する・される不安がある

別居によって顔を合わせる機会が少なくなると、パートナーへの気持ちが冷めて浮気する可能性があるのもデメリットの一つです。
同居の場合はパートナーと協力して家事や子育てをして、毎日他愛もない話をしていく中で次第に絆が深まっていきます。
一方、別居すると共同作業や気持ちを共有する機会が減るので、お互いの心が離れるリスクがあります。

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費用がかかる

別居すると、同居に比べて生活費が倍になる点もデメリットです。
お互いに経済的に自立している夫婦ならまだしも、どちらかが専業主婦(主夫)の場合は、パートナーに大きな経済的負担がかかります。

子持ち夫婦の別居事情


夫婦二人の場合、お互いが納得できれば比較的スムーズに別居が進められます。
ただし、子どもがいる場合は少し事情が変わってきます。
ここでは、子持ち夫婦が別居する場合のメリット、デメリットについて紹介していきます。

子持ち夫婦の別居のメリット

子どもが優先になる

夫婦のどちらかが転勤や異動、単身赴任になったとします。
「家族は必ず同居するものだ」という考えであれば、一家で住み慣れた環境を離れて引っ越すことになるでしょう。すると、子どもは必然的に仲の良い友達と離れ離れになり、新しい土地でまた一からの新生活を強いられることになります。
「親の都合で、子どもに寂しい思いをさせたくない」
「今の環境を変えたくない」
といった場合は、別居婚を選択することで子どもは今までの生活を変えずにすみます。

家族全員が自分のペースで生活できる

パートナーと別々に暮らすことで、自分は子どものことだけを考えて生活できます。ワンオペでの育児は大変になりますが、パートナーの帰宅時間や食事の支度などを気にせずにすみます。自分のペースで生活できるので、一人になる時間、息抜きする時間も作りやすくなるのです。

子どもに「新しい家族の形」を見せることができる

別居婚を選択する夫婦はまだ少数派です。だからこそ、子どもには「結婚=同居」ではない、結婚にはいろいろな形があるのだと身をもって知ることができます。
「離れて暮らしていても、自分は両親からちゃんと愛されているのだ」ときちんと子どもに伝わっていれば、別居婚という選択肢もあるのだと実感するでしょう。

再婚の場合

子連れで再婚する場合、籍を入れてすぐに同居を開始すると、子どもは頭では分かっていても多少の戸惑いや不安はあるものです。再婚相手にとっても同じでしょう。そこで、お互いが家族として慣れるために、まずは別居婚から始めることでスムーズに進めやすい場合もあります。週末から始めて、少しずつ一緒に過ごす時間を増やしていくことで、無理なく打ち解けやすい環境が作れます。

子持ち夫婦の別居のデメリット

子育ての負担が、一方にのしかかる

通常は、夫婦で協力して育児ができますが、別居婚の場合はどちらかがメインで子どもの世話をするため、どうしても負担がかかります。
自分の体調が悪い時や、仕事が忙しい時も、育児は休めません。
「何で自分ばかりが大変なんだろう」と思うようになっては、子どもにとっても良くありません。
別居婚を選ぶのであれば、親や友人、ご近所の方や子育て支援機関など、育児に協力してもらえる環境を整え、備えておくことが先決です。

子どもに寂しい思いをさせることがある

「離れていても、私たちが家族であることには変わりないのよ」と子どもに話していたとしても、子どもが寂しさを感じることは否めません。
一緒に暮らしていれば、家族そろって食卓を囲む、一緒にお風呂に入る、一緒に寝る、遊んでもらうこともできますが、離れていることでどうしてもそういった機会は少なくなります。
そのため、別居婚をする場合は、できる限り両親と子供が揃う時間を作る努力をすることが大切です。
週に一回でも家族で一緒に食事をする、それが難しいのであればテレビ通話などで顔を見ながらコミュニケーションを取るように心がけましょう。
また、親が生き生きと過ごしている姿を子どもに見せることも重要です。一緒にいる親自身が寂しがっていると、子どもにも伝わります。

別居をするにあたって気をつける事


別居婚で離れて暮らす場合は、少し気を付けなければならない点があります。「知らなかった」ではすまない場合もあるので、ここで確認していきましょう。

世帯主はどうなるのか?

「世帯」とは「独立して住居、生計を共にする集まり」で、「世帯主」は字のごとく、「世帯」の主です。
混同しがちですが、世帯は住所とは違います。「同じ住所に住んでいる=世帯が同じ」という意味ではないので、同一世帯に住んでいても世帯(生計)が違っていれば住民票を分けることができます。
世帯主は住民票に記載されているものを記入しますが、夫と妻の欄で世帯主が違っていても問題はないのです。

住民票はどうすればいいのか?

「住民票」は、現住所を登録するもので戸籍とは全く別のものです。
別居婚の場合は、それぞれが自分の住む場所=居住地を住民票に登録します。それまでの住所に住み続ける場合は、新たな手続きは不要です。
引っ越して住所を変更する場合には、転出届と転入届が必要です。引っ越しをすれば自動的に住民票も移るわけではないので、自分で手続きをしましょう。

法律的に問題はないのか?

民法第752条の条文(同居、協力及び扶助の義務)に「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」とあります。
つまり、夫婦には、同居(一緒に住まなければならない)、協力(協力し合わなければならない)、扶助(助け合わなければならない)の三つの義務があります。
この法律によると、別居婚は一緒に住まないので違反になります。ただし、義務を果たさなかったからといって、刑法のように刑罰が下るというものではないのです。
「夫婦というものは、本来こういうものなんですよ」と示しているに過ぎません。そのため、夫婦の間で合意しているのであれば、別居婚でも問題はありません。

お互いのために別居婚を選んで夫婦円満に


現代では、夫婦のあり方が多様化しているため、夫婦の数だけ夫婦の形があるともいえます。同居が、必ずしも夫婦の幸せになるとは限らないのです。
ここでは、お互いが快適に、自分らしく楽しく暮らすためにポジティブな別居を選んで、夫婦円満に暮らす方法を紹介していきます。

別居を機に仲良しになった

愛し合って結婚した者同士とはいえ、いくら夫婦でも考え方や価値観がすべて同じということはあり得ません。
「一緒に暮らすから」「こうした方が相手が喜ぶから」と相手に合わせることが、自分の中で我慢になって少しずつ積もっていることに、なかなか気が付かないものです。
「本当は、こうしたいのに」「自分ばかり我慢している」と言えなかった思いが大爆発して、ある日突然パートナーにぶつけると相手も「それなら、自分だって…」と言ってくる―。

相手のことが嫌いなわけではないから離婚したいのではない、それならお互いの気持ちを尊重し、我慢の元を解消するためには離れて暮らす別居婚がベストだったという夫婦も珍しくありません。
別居してからの方がお互いに自然体でいられ、仲良い夫婦でいられる場合もあるといいます。我慢を抱えたままで同居し続けるよりも、良好な関係が築けるのであれば、別居婚というスタイルが合う夫婦もいるのですね。

夫婦が別居婚したとき子供はどうなる?

子どもがいる夫婦が別居を選んだ場合、子どもはどちらかの家で暮らすことになります。
期間を決めて両方の住居を行き来させる方法をとると、子どもには負担がかかるので、避けた方が良いでしょう。

別居が長引くと、子どもにとって悪影響を与える場合もあるのです。「両親が別居しているのは自分のせいなんだ」と思い込んで悩んでしまうこともあります。
また、「今後、両親は離婚してしまうのかな」「いつまでこの状態が続くのだろう」と、不安な気持ちを抱えてストレスこともあるのです。

子どもがある程度理解できる年齢なら、子ども一人で考えさえて心配させないために

  • 夫婦が別居することにした経緯と理由
  • 今後の見通し(いつまで別居を続けるつもりなのか)

などを説明した方が良いかもしれません。

夫婦が別居するとき住民票は移動するべき?

法律では、居住地が変わると住民票を移さなければならないとされています。
もし住民票を移さなかった場合には最大5万円の罰金が科せられることもありますが、一時的な別居なら移させなくてもよいとされています。

しかし、住民票を移さないことで、以下のような不都合が起こるケースもあるので、注意しましょう。

  • 子どもが別居先でスムーズに転校できないことがある

原則、公立の小中学校では住民票が移っていないと転校は認められません。

  • 郵便物を受け取れないことがある

郵便局に転送届を提出することで、別居先にきちんと自分宛ての郵便物が届きます。
ただし、市役所や金融機関などから郵送されてくる「転送不要扱い」については受け取れないことがあるのです。

妻と子供だけ住民票を移す場合の健康保険

妻が夫の社会保険の扶養に入っている場合は、別居して住民票を移す、移さないに関係なく、そのまま夫が保険料を負担します。

ただし、国民健康保険には扶養がありません。そのため、住民票を移すかどうかで違いがあるので注意しましょう。

  • 妻が住民票を移さない:保険料は今まで通り、世帯主である夫がまとめて保険料を支払うことになる
  • 妻が住民票を移す:妻は別居先で新たに国民健康保険に加入して、自分で保険料を支払わなければならない

また、国民健康保険の保険料は世帯人数に応じて変わります。夫婦のいずれか、子どもと同居している側が子どもの分も支払います。

こんな夫婦は別居した方がいい?

結婚生活を続けていく中で、「結婚って、こんなものなの?」「ずっと、この状態が続くのはしんどい」と思うことはありますよね。
赤の他人であった二人が夫婦となって、生活を共にすると無理やりパートナーに合わせたり、負担を強いられることもあるでしょう。
また、「こうしなければならない」「こうすべきだ」と思い込みすぎると、しんどいものです。
「この人と夫婦でいたい、家族を作っていきたいけれど、今の生活は少しつらく感じる」という方は、結婚の形にはいろいろあるんだ、あっていいんだと少し考え方を柔軟にすると楽になります。
別居婚という形をとるにあたって、世間体や常識を気にしない人であれば向いています。
別居婚は少しずつ認知されてきてはいますが、まだ世間ではネガティブなイメージを持つ人も多くいます。
「別居って…離婚が近いのかしら?」「本当は、夫婦仲が悪いのね」など、陰で言われたり、思われたりする可能性もあるでしょう。
夫婦間ではよく話し合って納得した上で別居婚をしているのに、周囲からの理解を得ることは容易ではなく、時には誤解されることもあるので、
「私たちは、誰に何を言われても私たちらしい夫婦のあり方を貫くんだ」と、周りの目を気にしない夫婦でないと別居婚は難しいかもしれません。

まとめ

現代では、夫婦の多様性が尊重されています。「結婚生活は〇〇であるべきだ」「夫婦関係は〇〇でなければならない」というような決まりはないので、必ずしも結婚したら同居が義務付けられているわけではありません。
別居婚を選択し、程良い距離感でお互いに自由な時間が確保できるメリットはありますが、その一方、子どもへの影響や離婚のリスクなど、デメリットもあります。双方を踏まえて、別居婚をするためには何が必要か、夫婦でよく話し合った方がいいでしょう。
別居婚で良好な夫婦関係を続けていくためには、離れているからこそパートナーへの思いやりを忘れないようにしたいものです。

 

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