街コンで謎解きゲーム？企画の特徴と参加者のタイプをまとめてみた

更新日： 2023年04月27日

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突然ですが、みなさんは謎解きがお好きですか？「は？謎解き？大好きに決まってるでしょ、そんなもん。いろんな謎に毎週チャレンジしてますよ」という答えはかなり珍しい部類。あまり聞きなれないこの言葉に「謎解き？子どものころに解いた、ナゾナゾみたいなものですかね？」となるのではないでしょうか。

ただ、最近では「あ〜！あのメトロとか遊園地でやってる謎解きイベントね！」とピンとくる方も多いようです。謎解きゲームがイベントとして世に出回り始めたのは今からおよそ10年前。

友人同士、カップル、家族連れで参加するタイプのものもありますが、ここ数年は「謎解きゲーム×街コン」とも言うべき、独身男女が協力して謎を解く「謎解きコン（謎解き形式の街コン）」がはやっています。
今回のコラムでは、まだまだ謎の多い「謎解きコン」の謎を解いていきます！
この記事の監修者

三輪賢治

ノマドマーケティング株式会社　代表取締役。
2009年イベントプラットフォーム事業としてe-venzを開設。
2014年時間や場所にとらわれないノマドワーカーの先駆者として、ノマドマーケティング株式会社を設立。

◆著書
婚活ビジネスの教科書
 AI婚活: 〜進化するマッチングアプリ〜
100歳まで出会える人生

1 謎解きコンの特徴
2 謎解きコンで参加者のタイプがわかる
3 謎解きコンの開催地と参加費
4 謎解きコン参加の際の注意点
- 4.1 謎に熱中しすぎない
- 4.2 出会いにガツガツしすぎない
5 まとめ

謎解きコンの特徴

謎解きコンのキーワードは「協力」です。謎解きイベントのほぼ100％が、4〜8人のチームで協力して謎を解いていくシステムになっています。通常の街コンでも、受付で配られる特定の番号が書かれたカードと同じ番号のカードを持つ異性を会場内で探すなどのアトラクションが用意されていることがありますが、謎解きというレベルのものではありません。

この協力というシステムのどこが優れているかと言いますと、お互いのキャラクターを理解するのにとても役立つんです。企業の新入社員研修などでも、緊張をほぐしたり、同期のキズナを深めたりするためによく使われる手段です。ひとつの課題なり目標なりに向かって、チームで一丸となって取り組みます。

さて、肝心の謎解きの中身は、紙とペンを使って謎を解く、クイズを少し難しくしたようなタイプのものや、ヒントに従って、実際に会場内や街の中を移動して手がかりを探すタイプのものなどがあります。

知識というよりも、IQやひらめき、行動力、チーム内でのディスカッションなどが重要になります。ネタバレになるので多くは伏せますが、たとえば次のような謎たちが出題されます。

「新聞紙3枚だけを使って、できるだけ高い塔を立てろ」
「マス目の中に宝物が隠れている。どのマス目を開くか？ヒントはマス目の形と色。チャンスは各チーム2回まで！」
「会場内で『時が止まっている部屋』を見つけて、部屋番号を記入しろ！」

などです。

謎解きコンで参加者のタイプがわかる

謎解きを一緒にすると、相手の色んなことがわかります。リーダーになって人を引っ張っていくタイプなのか、それとも自分の意見はあまり主張せず人についていくタイプなのか。誰かがミスをしたら責めるタイプなのか、それともフォローするタイプなのか。自分の意見を曲げられない頑固なタイプなのか、それとも相手の意見を聞き入れる柔軟なタイプなのか。小さなヒントに気づける細やかなタイプなのか、それともグイグイと前へ進んでいくパワフルなタイプなのか。

人間には色んなタイプがいますが、街コンで出会う人を自分の恋人候補として考えられるかどうか、このタイプ判断が重要になってきます。でも、見た目や短時間の表面的な会話だけでは、とてもどのタイプなのかを判断することはできませんよね。

たとえば実際に付き合ったら、デートひとつ取っても晴れの日もあれば雨の日も出てくるわけです。雨の日のデートで、ピクニックデートから映画デートへと柔軟に計画を変更できるかどうか、濡れたカバンをハンカチで拭いてくれるかどうか、そういう人間性が、謎解きをするあいだのチーム行動で垣間見えるはずです。

恋人として交際するときも、その先にある結婚生活でも、男女の協力なくして幸せは絶対に訪れません。目の前の相手と、人生という決まった答えのない謎を解く協力ができるかどうか、幸せな生活を協力して営んでいけるかどうか、ぜひ見極める際のヒントにしてみてください。

謎解きコンの開催地と参加費

さて、ここでは気になる謎解きコンの開催地と参加費についてご案内します。例外もありますが、大抵は以下の3つに分類することができます。

【初級編】店舗
【中級編】イベント会場や施設
【上級編】街全体

【初級編】店舗

店舗として選ばれるのは、レストランやカフェなど。ドリンクと軽食を楽しみながら、チームで謎解きにチャレンジします。テーブルの上で解けるレベルの謎なので、出てくる謎はほとんどがペンで回答を記入するクイズ形式のものです。

A4用紙3〜4枚ほどに、クイズがズラーッと並んでいて、男女で相談しながら30分〜60分などの制限時間内に謎を解きます。謎解きコンの中では、初級のイベントですね。

謎解きがメインというよりも、ちょっとしたお楽しみイベントとしてクイズが用意されているという感じです。最高得点のチームには、デザートが一品追加されたり、映画のペアチケットなどがプレゼントされたりする場合もあります。

参加費の中心価格帯は、男性で5,000円〜8,000円、女性で2,000円〜5,000円程度でしょうか。

【中級編】イベント会場や施設

専用のイベント会場や水族館、美術館、遊園地などの施設が舞台となります。初級編で紹介した店舗開催のものと比べると、スケールが圧倒的に大きいです。通常営業終了後に特別な時間帯で開催される場合もあり、夜の水族館や美術館などは非日常感もあって楽しいです。音や光などの演出が用意されているイベントもあり、ワクワクドキドキしながら謎解きを体感できます。

主催者やテーマによっても謎はバラバラですが、たとえば水族館なら魚にまつわる謎が、美術館ならアートに関連する謎が出題されます。凝った謎が用意されていることもあり、異性との出会いはもちろんですが、イベントとして楽しめる内容になっています。

参加費に関しては、かなりバラつきがありますが、施設への入場料なども含まれるので高くなりがちです。男女ともに5,000円〜10,000円で設定されていることが多いです。

【上級編】街全体

いよいよ上級編ですが、ひとつの街全体が謎解きのフィールドに設定されます。その街の歴史が学べたり、地域の特産品が味わえたりと、色んな楽しみ方ができます。

実際に街を歩きながら謎を解いてくので、時間もかかりますし、体力も使います。また、天候にも左右されますね。なお、街の人や他チームとの交流もあったりするので、コミュニケーションを多くとる場面が出てきます。

飲食が実費となる場合、イベント自体への参加費は安く設定されていることがあります。男女ともに2,000円〜5,000円などでイベントを見つけることができます。街全体を会場にするのは運営面でも大変なため、あまり開催数は多くないようです。運良く見つけたら、ぜひ参加してみてください。

謎解きコン参加の際の注意点

謎解きコン参加の際の注意点は次の2つです。

謎に熱中しすぎない
出会いにガツガツしすぎない

謎に熱中しすぎない

謎解きがどんなに面白くて楽しくても、あくまで異性との出会いがメインテーマになっている「謎解きコン」に参加していることを忘れないようにしましょう。

スラスラと謎を解いていく様子は、きっと異性の目にも素敵に映ると思いますが、会話が謎解きに関するものだけだと、なかなか恋に発展させることが難しくなってしまいます。

また、どんなに自分が謎解きを得意としていても、全部の謎をひとりで解いてしまうのは、ご遠慮ください。チーム全体を見渡して、謎解きに参加できていないメンバーに声をかけたり、自分が答えに辿りついている場合でも、ヒントを出して他のメンバーに手柄を譲ったりすると、「謎も解けて気づかいもできる人」として好印象を与えることができます。