
セックスレスとは?原因とそれぞれの夫婦に合った解消方法とは?
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「最後にセックスしたの、いつだったかな?」「どうしてセックスレスになったんだろう?」
思い出せないほど期間が空いている、そしてその原因さえもわからない…。
もしかしたら、セックス難民しれません。
「みんなはどうなの?」と気になりますが、なかなか周囲の人には聞きづらいですよね。
そこで、セックスレスに関するあれこれを、ご紹介していきます。
この記事の監修者
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ノマドマーケティング株式会社 代表取締役。
2009年 イベントプラットフォーム事業としてe-venzを開設。
2014年 時間や場所にとらわれないノマドワーカーの先駆者として、ノマドマーケティング株式会社を設立。
セックスレスとは?一般的な定義
セックスレスとは、日本性科学会によると「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」と定義されています。しかし、一般的にセックスレスは「カップルのうち、どちらかはセックスをしたいと望んでいるのに、それが長期間できない状態」を言うようです。その不満が、浮気や不倫、離婚につながることも多いのです。
平均的な期間
出典:ニッポンのセックス 2018年版のパートナー・セックスの回数・浮気に関する調査結果
相模ゴム工業株式会社が実施したアンケート「ニッポンのセックス2018年版」の結果では、一ケ月のセックスの回数は男女平均で2.1回でした。男女ともに最も回数が多かったのは20代で、年代が上がるにつれてぐんと減っていきます。結婚を機に、配偶者とのセックスの回数は少なくなり、セックスレスになっていくのです。
できればセックスレスになりやすい30代40代のうちに、原因をつきとめ、対策をする事が最も大切だと言えます。
>>どうしてセックスレスになったんだっけ…【30代40代のリアルな実態】
日本はセックスレス大国
世界の中で見ると、日本はセックス頻度、満足度ともに世界最下位というリサーチ結果があります。回数も少ないうえに、満足度も低いとなると、かなり深刻ですよね。日本は、他の国々と比べると労働時間が長いので、パートナーとのコミュニケーション不足が原因の一つとなっているともいえるでしょう。
セックスレスになった原因
付き合っている時は、愛情表現たっぷりでお互いに相手を求め合っていたカップルだったのに、結婚生活を続けていく中で、なぜセックスレスになっていくのでしょうか。ここでは、その原因を探っていきます。
パートナーが異性から家族に
恋人のときは、お互いに男と女で、異性が強く意識された関係性が続いています。その状態がピークで結婚するカップルが多いでしょう。
「大好きな人とずっと一緒にいられる」「最高に幸せ!」と、結婚生活に夢も希望も抱いています。しかし、結婚して日々の生活に追われていると、付き合い始めの頃のドキドキやときめきは、次第に薄れていきます。
子どもが産まれて守るべき家族が増えると、男女の関係性はさらに変わっていきます。
名前で呼び合っていたのに、いつの間にか呼び方が「お父さん」「お母さん」となっていた・・・。子どもが最優先で、会話に上がるのはいつも子どものことばかり・・・。
このように、異性というよりも、家族の一員なので、お互いに子どもにとってのお父さん、お母さんの間柄になっているのです。
性欲に差がある
性欲は、年代、性別によって異なり、さらにはかなり個人差もあります。一般的にみると、男性は10代後半や20代前半にはとても性欲が強く、性への関心も高まっています。セックスそのものに興味があるので、とにかくパートナーとセックスをしたくて、求めることも多いでしょう。
一方で女性は、閉経が近づくにつれて性欲が増す傾向があります。その頃には、夫は徐々に性欲が衰えているので、妻からすると性欲が満たされずに不満が溜まるのです。
このように、夫婦の間で性欲に差があってどちらかがセックスに消極的だと、次第にレスに陥りやすいのです。
子作りの手段になってしまった
恋人がいる時に、改めて「なぜ、自分はパートナーとセックスをしたいのか」と考える人は少ないでしょう。相手への想いが強くなればなるほど、精神的な部分だけではなく、肉体的にも結ばれたいと思うものです。
「愛しているから」「相手から愛されていると実感できるから」自然とセックスしたいと思うし、実際にするのでしょう。
しかし、結婚を機に「セックス=子づくりのための手段」という考えが芽生えてきます。生物は、本来、自分の子孫を残す「繁殖」を目的として交尾をします。
人間も同じで、結婚して子どもが欲しいタイミングに
「排卵日に合わせてセックスしよう。じゃあ、明後日だね」という話が出てくるわけです。
そして、子どもを望まないのであれば夫婦であってもセックスする必要がないとレスに突入する夫婦もいるのです。
したいと思わない
単純に、「セックスしたい」気持ちが起こらなくなったら「する必要がない」→「しない」→ レスになりますよね。
愛する人を抱きたい、抱かれたいという、男女における根本的な部分がなくなってしまうのですから、かなり深刻なことといえます。パートナーには異性としての魅力を感じない、それならほかに相手を探そうと家庭の外へ目を向けるきっかけにもなりかねません。
時間がない or 合わない
共働きの夫婦は、仕事から帰って休む間もなく家事をして、子どもの面倒を見て、と大忙しですよね。どうしても、子どもよりも夫婦のことは後回しになりがちです。
お互いに毎日忙しくて夫婦の間でまともに会話する時間もないし、それなら一分一秒でも早く眠りたいのが本音という人もいるでしょう。夜勤や出張など、夫婦で生活のリズムが違うため、セックスレスが当たり前のようになる場合も多いようです。
セックスレス解消法
「セックスレスの状態が長引くのは良くない!なんとかしたい!」と思ってはいても、実際にどのようにすれば解消できるのか、分からずにズルズルとそのままレスが続いている夫婦も多いです。では、どのように解消すればよいのでしょうか。
日常の時間やコミュニケーションを大切にする
夫婦それぞれの思いに沿って、セックスしたい時にいつでもできるのが理想的ですが、それはかなり難しいことです。どちらかの不満が溜まらないように、日頃から積極的にコミュニケーションをとることが大切です。
忙しい毎日の中でも、何らかの愛情表現やスキンシップはできますよね。セックスは毎日できなくてもハグやキスをする、朝食だけは一緒に食べるなど、夫婦の間でコミュニケーションをとることを意識して心がけることで、夫婦関係は円満に継続できるでしょう。
できなくてもスケジュールを合わせる
「生活リズムが違うから、しかたがない」で終わらせるのではなくて、お互いに相手に合わせようと歩み寄る姿勢が大切なのです。
「今週は厳しいけれど、来週は少し早く帰れそうだ」
「土曜日の夜なら、何も予定がないな」
というように、いくら多忙であっても多少は融通が利くのではないでしょうか。
実際のところ、毎回パートナーと予定を合わせてセックスできるとは限らないでしょうが、「自分のために時間を作ってくれた」という気持ちが相手に伝わるだけでも全く印象は異なります。少なくとも、「パートナーは自分に無関心だ」と思われることはありません。
自分たちのスタイルを模索する
「月に〇回セックスをしなければいけない」「パートナーからの(セックスの)誘いを断ってはいけない」というように、夫婦の間でセックスの掟はありません。
逆に言えば、夫婦の数だけ自分たちなりのセックススタイルがあるということです。
自分たちがセックスレスになっている要因は何か、じっくりと考えてみましょう。
- ・子ども→ 週末には、実家に預けて夫婦2人で過ごせる時間を作る
- ・シチュエーション →夜景のきれいなホテルなど、自宅以外の場所で試みる
- ・マンネリ化 →大人のおもちゃやコスプレ等
環境を変えてみることで少しずつでも変化が期待できます。
男女別にできる解消法
セックスレスの解消法は一つではありません。何度か試したり、複数の方法を合わせてみることもできます。ここでは、さらに掘り下げて男女別にできる解消法を紹介していきます。
夫ができる解消法
自分はセックスしたいのに、妻が乗り気ではないー。
脱・セックスレス希望の夫にできるのは、どのようなことでしょうか。
外見磨き
「抱かれたい男NO.1」のランキングでは、イケメン俳優の名前が挙がっていますよね。女性にとって、セックスしたいと思う相手の要素で、やはりルックスは大きなポイントとなります。
「この人はどんなセックスをするんだろう」と想像し、愛されている自分をも想像します。妻に「この人に抱かれたい」と思われるためには、外見磨きを怠らないことです。
雰囲気を作る
「夫婦なんだから、今さら気恥ずかしい」
「今さら、妻とセックスを楽しむなんて…」と思っていませんか。
事務的に、習慣的に、淡々と行われるセックスを、妻が楽しめるはずがありません。いつもと少し雰囲気を変えてみることから始めてみましょう。
おしゃれなバスローズをプレゼントする、部屋の照明を変えて音楽をかけてみるなど、「自分はあなたとのセックスを楽しみたいんだ」という気持ちが伝わるように、雰囲気作りに力を入れてみましょう。
女性扱いをする
妻をきちんと女性扱いする、基本的なことのようですが、これが、意外とできていない男性が多いようです。
女性は年齢を重ねても、いくつになっても女らしくいたいと思っています。それをきちんと夫が汲んで、妻を一人の女性として意識するように心がけましょう。
髪型、メイク、ネイル、洋服、バッグ、アクセサリー、香水など、女性を輝かせるアイテムはたくさんあります。妻が女性としての美しさをキープできるように、夫は見守りましょう。「夫のために、ずっときれいでいたい」と思ってもらえるのが理想的です。
妻ができる解消法
「夫は私に見向きもしてくれない…」「どうしたら、夫とのセックスを楽しめるのかしら」と悩んでいる妻もいるでしょう。
いい匂いを纏う
セックスレスの解決に、香りという手があります。官能的でセクシーな香り、いつもとは違う甘い香りなど、香水やアロマを用いることで夫の本能を刺激してみましょう。「あれ、なんか、今日はいつもと違うね」と思ってもらうのがポイントです。催淫効果があると有名なイランイランや甘い香りのジャスミン、女性らしいフローラル系などを試してみましょう。ただし、香りには好みがあるため、最初からきつめのものはおすすめできません。ボディクリームやシャンプーなど、ほのかに香らせるところから始めてみましょう。
セクシーアピール
夫婦である期間が長くても、いくつになっても夫婦は男と女です。年齢を重ねていくと、どうしても若かった頃と同じ見た目ではいられません。
「どうせ、年だから」と諦めていませんか?
セクシーなランジェリーを身にまとい、魅惑的なポージングで女性らしさをアピールすることも重要なのです。
夫を褒める
一日の中で、夫に褒める言葉を伝えていますか。
「今さら、夫を褒めるなんて…」「調子に乗らせるみたいで、気が進まない」と思うかもしれませんが、自分に置き換えて考えてみてください。
人から褒められると、やはり嬉しいものですよね。それが、自分の身近な人なら尚更です。夫も「妻はちゃんと自分のことを見てくれているんだな」と安心し、嬉しいでしょう。
セックスレスが続くとどうなるのか
「もしかしたら、うちもセックスレスかも・・・」という方もいるでしょう。もし、そうであれば、早めに解消することをおすすめします。
セックスがしにくくなる
夫婦の間で、パートナーにセックスを拒否されるのは、かなりダメージが大きいものです。
断る側は「今日は疲れているから」「ごめん、眠いから無理!」と、あくまでも今日はできないという意味合いだったとしても、相手からすれば自分の誘いを拒否されたことに変わりはありません。ただでさえショックだったのに、それが何度か続くと「どうせ誘っても、また断れるし・・・」と諦めてしまうようになります。
レスの期間が長引けば長引くほど、また始めるきっかけは作りづらくなるのです。
満たされない欲求は外へ向かう
パートナーにセックスを拒否されてしまったら、どうするでしょう?
拒否され、性欲が満たされない場合は自ずと外へと向かっていきます。
例えば金銭的に余裕があれば、風俗に行くことで解消できますし、既婚者合コンや既婚者クラブなど、既婚者同士の出会いの場も増えています。
既婚者なのだからいけないことだと思う反面、「そもそも、パートナーに拒否されたんだからしかたがない」と正当化する人もいるでしょう。
セックスレスでも円満な夫婦はいる
「セックスレスの夫婦=不仲」というイメージを持たれがちですが、必ずしもそうとは限りません。
確かにセックスはしていないけれど、毎晩同じベッドで寝ているし、キスやハグはするし、外出時は手を繋いで歩くなど、一見、不仲とは無縁に見える夫婦もいます。「確かに、セックスはしていないけど、パートナーのことは愛している。レスがそんなに悪いことなの?」という意見の人たちもいます。
逆に言えば、セックスという行為はしていても、お互いに愛情のない夫婦もいます。大事なのは、パートナーを思いやる気持ちが備わっていることです。
毎日しっかりとコミュケーションをとって、相手の気持ちを考えて、良い関係を保とうとお互いに努力している夫婦であれば、セックスレスであっても円満といえます。
まとめ
セックスレスになる原因や解消法について、ご紹介してきました。
一般的に見ると、セックスレスの夫婦は円満な関係ではないと思われがちです。
確かに、夫婦であってもお互いに相手を魅力的な異性と感じてセックスすると、楽しいし、愛情を再確認できます。
とはいえ、セックスレスでも適度なスキンシップがあって、積極的にコミュニケーションをとり、お互いの大切さが分かり合えているのであれば、円満でないとはいえません。夫婦の仲は、セックスという行為の有無だけでは決して判断できません。夫婦円満に過ごす潤滑油の一つがセックスなので、夫婦の間でも一緒に話し合えたらベストですね。